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ユーザーが作るモバイル端末「Morphy One」、量産用試作基盤の実装が完了

  [2001/05/07]

オープンハードウェア・パームトップコンピューティング協議会(OHPA)が仕様などの設計を企画、合資会社モルフィー企画が製造・販売を行うIBM PC/AT互換のパームトップPC「Morphy One」の量産用試作基盤の実装が完了したことが発表された。現在は電源投入試験、試験用冶具作成などの段階で、今後量産に向けた、全機能試験、連続動作試験、環境試験といった各種試験などが終了したのち、量産が開始されるという。量産開始時期などのスケジュールについては未定だが、価格は80,000円が予定されている。

Morphy Oneは、ヒューレット・パッカードのHP 200LXの製造中止をめぐる議論の中から生まれた、ユーザーが自作する独自のパームトップPC。「自分たちの希望を満たすパームトップPCを自作する」という発想の元、有志によって成り立つOHPAが設計し、現在はモルフィー企画が量産に向けた開発を行っている。仕様はモルフィー企画のWebサイトに詳しいが、本体サイズ146(W)×80(D)×22(H)mm、質量275g(電池込み)、640×200ドットのモノクロ液晶を搭載し、約10~20時間の駆動時間を目指している。

最大の特徴は、ユーザーによる独自の改良が可能な点。ハードウェアが完全なオープンソースになっているので、ユーザーが自分の望む機能を拡張していくことができる。拡張子基板の自作などによって、必要なハードウェアを拡張することも可能だ。同時に、OSもソフトウェアも内蔵されないため、柔軟な希望に応じることができる反面、自らの力でソフトウェアのインストールをしなければならないなど、知識や技術が必要とされる。しかしながら、ユーザーの多彩な要望に応じることができるものとなっている。

販売に関しては、基本的には予約分を製造・販売するという形がとられる。現在、初回ロット分の予約は締め切られており、第2次ロットも、定数850のうち、すでに800程度の予約がきており、ユーザーの期待も高いという。

ユーザーの知識を集結させ、新しいハードウェアを作り出そうという大きなプロジェクトは、完成に向けて着々と進展している。知識と技術を必要し、敷居は高いが、新しい試みとして、今後の展開に注目したい。

モルフィー企画
http://www.morphyplanning.co.jp/

オープンハードウェア・パームトップコンピューティング協議会
http://www.morphyone.org/

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